土木史研究
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石橋保存の治水面からの考察
流域づくりに視点をおいた, 多自然化時代の治水
上野 敏孝
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キーワード: 甲突川
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1997 年 17 巻 p. 593-598

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抄録
ここ数年、鹿児島市では1840年代誕生の石橋群を守る運動が繰り広げられた。「治水」事業として、西田橋などの多連アーチが撤表され、同時代の海頭工太鼓橋が今や風前の灯火である.ことの本質は災害対策での、川の三面側溝化・直線化にある。川の直線化で水質が悪化し、人間を含む生態系が衰退しないのか。本稿ではかっての水循環システムの復活をめぐり、治水・文化・環境など、多様な側面を論じたい。
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© 社団法人 土木学会
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