土木史研究
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明治末期における長崎での鉄筋コンクリート橋
山根 巌
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1999 年 19 巻 p. 209-220

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抄録
長崎は明治初期の鉄橋 (くろがねばし) の架設に代表される様に、早くから鉄橋が架設され、その技術が進んでいた事が知られている。鉄筋コンクリート橋についても明治39 (1906) 年佐世保橋、明治40 (1907) 年梅香崎橋が架設され、これ等技術が受継がれて、大正期だけで市の記録に残るものでも24橋も架設されて、他所に先駆けて早くも最盛期を迎えていた。明治末期の長崎での橋梁架設状況を調査した結果、長崎市の長崎港湾改良事務所での星野一太郎、原田碧を中心とする土木技術者達の活躍が明らかとなった。この報文では、明治末期における長崎での鉄筋コンクリート橋が建設された背景と、状況及びその影響について調査結果を報告する。
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