土木史研究
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八郎潟干拓事業の成立過程に関する一考察
小林 智仁藤田 龍之知野 泰明
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2001 年 21 巻 p. 193-198

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抄録

これまで公共事業はその必要性について進行中に議論されることはあったが完成後に再評価し直されることは少なかった、本研究では終戦直後から1970年ごろまで八郎潟 (秋田)、木曽岬 (愛知、三重)、中海 (島根、鳥取)、有明海沿岸 (佐賀)、羊角湾 (熊本) などで食料増産のために盛んに展開されてきた国営干拓事業の成功例の一つである八郎潟干拓事業を大規模公共事業の一例として挙げ、事業の過程と竣工後の状況を調べ、その公共事業が本当に必要であったのかを考察し、完成後に再度事業の必要性の評価を行なうことの意義を土木史の視点から検討したものである。

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