抄録
本研究は、次の3段階から構成されている。まず、多摩センター地区を利用する車の利用特性として、利用目的施設・駐車時間・各駐車場への到着間隔を実測データから集計し、駐車時間・到着間隔を関数に近似する。次にこれらのデータと駐車場の容量とを用い、駐車待ち時間や待ち台数を時系列的に求めるシミュレーションを行う。最後に、そのシミュレーションに目的施設に応じた駐車待ち時間の上限を設定することによって現在の需要に対応する駐車場の適正規模を求める。以上の結果より多摩センター地区のような段階的発展を続けている地区の毅階ごとの適正規模算出の一つの方法論を提示している。