土木計画学研究・論文集
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地下空間デザインの快適性評価について
田中 正西 淳二
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1997 年 14 巻 p. 121-131

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抄録

心理学的評価手法であるSD法を用いて、地下空間デザインの快適性評価を試みた。適用にあたって地下街を中心とした景観写真を刺激とし、各種の統計分析を適用した。平均値の推定および検定より、利用者と計画・設計者の視点の違いを論じた。また、因子分析により3つの因子成分 (視覚因子、聴覚因子、触 (感) 覚因子) で景観評価ができるとともに、3つの群の間で因子の重みがことなることを示した。さらに地下と地下の違いを因子成分を使って説明した。快適性を目的変数とした重回帰分析では、専門群は“視覚因子”、“触 (感) 覚因子”が、一般群と中間群は“視覚因子”が特に支配的であることが判った。

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