土木計画学研究・論文集
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大規模災害時の交通行動実態-阪神・淡路大震災を例として-*
本間 正勝森 健二木戸 伴雄齋藤 威
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1997 年 14 巻 p. 321-326

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抄録

本研究では、阪神・淡路大震災後を例に被災地でのアンケート調査を基に、大規模災害時の交通行動実態を把握することを目的とする。主な結果は以下の通りである。(1) 避難行動は、発災直後にピークに達するが、その後も長時間に渡って継続していた。(2) 通常の通勤通学行動の再開は、「避難しない層」と「避難した層」で異なり、約8割が再開するのに「避難しない層」では1週間、「避難した層」では2週間を要した。(3) 避難以外の最初の行動は、発災直後においては、「安否の確認」、「けが人の手当・搬送」等極めて重要な目的の交通行為が発生していた。以上の結果をもとに道路交通管理対策について考えをまとめた。

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