1997 年 14 巻 p. 333-340
本研究は、地震等による広域的な地方道路ネットワークの寸断を想定し、人員・機材等の制約条件下での復旧過程に、都市間の時間距離を指標とした連結性能を定量化するアクセシビリティ指標を用い、復旧過程の定量化を行う。平常時の都市間のアクセシビリティへと、制約条件下で早急に回復する被災道路の復旧順序をGAを用い探索し、実際にケーススタディを通して構築した手法の有効性を確認した。結果としてGAを適用することにより、復旧早期での連結性の回復を期待できるスケジューリングを可能とし、より変数の多い復旧モデルへの展開の可能性を示した。