交通施設整備には、利用者が負担している運賃・料金などのほか、国や地方公共団体の一般財源、揮発油税など利用者が税の形で負担している特定財源など様々なものが用いられている。また、多くの主体が複雑な制度のもとで、整備を行っている。そのため、実際の事業のための財源が、それぞれどのような負担者構成になっているかということは直接的には把握できない。
そこで、本研究では、道路, 鉄道, 空港の各交通施設を種別に細分類し、それぞれの種別ごとの実質的な負担者構成を種別間で比較が可能な形で算出し、それぞれの事業の財源面での特徴を明らかにした。