1997 年 14 巻 p. 467-474
都市・地域の活性化計画を考える場合に、自分達が住んでいる地域のイメージについて様々な角度から調査し、イメージ形成の背景にあるその土地の資源を活用することが重要である。本研究では、室蘭市を対象として、市民のイメージを都市全体と居住地区の両面についてアンケート調査し、因子分析手法により市民のイメージ構造を明かにした。さらに、都市の景観資源とイメージ構造の関係を数量化理論で、地区の物的環境要素との関係を重回帰分析で定量的分析を行い、イメージを形成している地域特性との関係について有用な情報を得た。