1997 年 14 巻 p. 71-78
本研究は、海岸の自然条件が規定する “行動のし易さ” や “雰囲気の良さ” に着目して構築した海岸利用環境の評価構造が “利用形態” や “利用者特性” に依存するか否かを検証したものである。海岸の利用環境を特徴づける自然条件を提示して得た室内アンケート調査結果を両者により区分したデータを用いて共分散構造分析を行ったところ、差異の存在が確認され、「誰がどのように利用するか」を明示的に取り扱うことにより特徴ある海岸利用環境の整備計画が可能なことを示した。