抄録
本研究は、バス輸送システムの改善のために、名古屋市において導入した基幹バスシステムおよびガイドウェイバスシステムの開発目的、開発の経緯および開発効果などをとりまとめたものである。1982年および1985年に運行開始した基幹バスシステムについては、運行実績、運行効果測定調査などに基づき、平面分離による専用走行路確保の効果と限界を示した。基幹バスシステムの延長線上に位置づけられ、現在建設段階にあるガイドウェイバスシステムについては、開発目的、システムの概要をのべるとともに、技術面および制度面における開発課題とその解決方向を示した。