土木計画学研究・論文集
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排水性舗装による温度上昇抑制効果に関する実験的研究
吉田 長裕西村 昂日野 泰雄
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1999 年 16 巻 p. 443-448

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抄録

近年の環境問題の中でも、都市特有の熱環境問題が取り上げられているが、この主な原因として、都市表面の変化に伴う影響が挙げられている。特に道路舗装は都市面積に占める割合も高く、また、表面温度が著しく高くなることが影響していると考えられる。そこで著者らは、近年施工例が急増している排水性舗装に着目し、過去の実測から温度上昇抑制効果は期待できたものの、一般的な熱特性の把握は十分ではなかった。そのため本研究では、これらの熱特性やその温度上昇抑制効果を定量的に把握するための実験を企画し、気象条件を含めた温度変化デ-タを収集・分析し、排出熱量の計算を試み、また、散水による温度低減効果とその持続効果について定量的な把握を試みた。

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