2001 年 18 巻 p. 201-206
東京都千代田区では、夜間人口 (定住人口) の回復、開発の進まなかった狭い裏通りに面した敷地の建て替え促進を目的に、1995 (平成7) 年に創設された「街並み誘導型地区計画」の導入を進めている。本論文は、東京都千代田区神田和泉町地区・四番町地区・六番町奇数番地地区を対象に、壁面後退量の変化に伴う地区内の敷地面積・床面積・各交通手段の空間的占有度・街路の整備水準・歩行者サービス水準等の変化を把握するシミュレーションを構築した。その結果から、各地区における望ましい壁面後退量の提案を行った。