土木計画学研究・論文集
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「満足化」を仮定した観光目的地の組合せ決定モデル
西野 至西井 和夫北村 隆一宮島 俊一
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2001 年 18 巻 p. 523-528

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抄録

本研究では京都市で得られた観光周遊行動データをもとに, 一日に訪問する活動箇所の組み合わせを事前に決定するモデルの一つとして, 「満足化」を仮定したモデルの構築を試みた. 利用手段別および来訪頻度別にパラメータを推定した結果, 自動車利用者は公共機関利用者に比べて活動箇所数が少なくその位置のばらつきが大きい組み合わせを選びやすいこと, はじめての人は二度目以降の人に比べて活動箇所数が多くその位置のばらつきも大きい組み合わせを選びやすいことが示唆された. これらの傾向は個人の目的地選択特性と整合する. さらに個人の満足水準と京都観光の満足度との間の関連性について考察を加えた.

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© 社団法人 土木学会
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