抄録
本論文では、自転車駐輪場所選択行動においてサンプルのセグメンテーションを行った非集計行動モデルを用いて推定を行うことと、セグメンテーションの方法としてAHPの得点を利用することを提案し、その有効性を検証する。
まずAHP得点を用いてクラスター分析を行い、セグメンテーションを行う。その結果、違法駐輪に関する意識の違いがはっきり分かれている2つのセグメントに分かれた。また、セグメントごとに構築した非集計行動モデルから2つのセグメントの効用関数は明らかに異なっていることを確認した。
最後に、セグメント化されたモデル用いることの有効性を感度分析による駐輪場所選択確率推移の変動をみることにより検証した。