抄録
都市内移動者がモバイル端末から得る地理情報によって, 従来の都市認知の仕方になんらかの影響を受け, 人間の行動が変化することが予測される.本研究ではモバイル情報端末機器を利用する人 (利用者) と従来のように利用しない人 (非利用者) の都市空間記憶を対象とし, 両者にどのような差があるのかを都市探索行動を経験させた後に記憶想起実験により明らかにすることを目的とした. 成果として, 都市空間記憶の記憶量とモバイル情報端末からの情報に規定される都市空間要素の記憶について利用者と非利用者の差異を明らかにした. 更に, 分析の手法として記憶グラフを考案し, 都市空間記憶の差異と都市空間要素の特徴とを関連付けて表現した.