抄録
本研究では, 過去数回分のパーソントリップ調査データを用いて, 近年の社会経済情勢や交通特性等の変化による交通行動の経年的変化動向を把握しながら, それら (生成原単位・交通手段分担率・トリップ空間分布) のそれぞれの経年変化量 (平日: 1977~2001, 休日: 1991~2001) を, 要因別特性の経年変化によるものと, その要因構成の経年変化によるものとに分解して定量的に示した.分析の結果, 生成原単位の増減は属性構成の変化によるよりも, 平均的に見て交通主体の行うトリップ数が減少したことによる影響が大きい.分担率では, 経年的にOD構成比の変化によるよりも, ODペア間そのものの手段変更による影響が大きい. ゾーン別トリップ集中率では, 特に都心・近郊には発生率の変化によるよりも, 各地区からの目的地選択率の変化による影響が大きい.