土木計画学研究・論文集
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頻度の経済性と航空ネットワーク構造
エミネ イェティシクル松島 格也小林 潔司
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2006 年 23 巻 p. 617-628

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抄録

近年, ハブ=スポーク型ネットワーク構造から, ポイント・ツゥ・ポイント型ネットワーク構造を有する航空企業が出現しつつある. 多頻度直行型フライトを利用することにより, タイムダイヤリーにおける時間調整における自由度が増加する. 本研究では, 時間調整における自由度が増加することにより発生する外部性を市場厚の外部性と呼ぶ. このような市場厚の外部性が支配するような市場においては, フライト頻度を増加させることにより顧客が増加し, その結果より多くのフライトを運行することが可能となるという頻度の経済性が働くことになる. 本研究では頻度の経済性を考慮した独占航空サービス市場モデルを定式化し, ネットワーク構造が航空企業の利潤や社会的厚生に及ぼす影響について分析する.

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