インドネシアのカリマンタン島, スマトラ島では, 乾期に大規模な森林火災が起こると, 周辺諸国に広がる煙害につながるため, 煙害予測・警報システムによってその影響を最小限に食い止める必要がある. 本研究は, 筆者らが既往研究において開発してきた実用的な煙害予測・警報システムのサブモデルとして, スマトラ島の森林火災規模を予測できる統計モデルの開発を目的とする. 具体的には, 出火地点周辺の時間的・空間的な特性を考慮した生存関数モデルを提案した. 実データに基づいてモデルの適用可能性を検証したところ, 森林火災継続モデルの精度は良好である一方, 森林火災発生モデルの精度は不十分であり, 改良が必要なことが明らかとなった.