2010 年 27 巻 p. 991-998
地球温暖化対策の一手法として,自動車から排出される二酸化炭素量をエコドライブ走行を行うことによって削減しようという試みがある.エコドライブ走行は,発進時における緩やかな加速や,走行時の加減速を減らすなどの運転行動によって低燃費を実現する手法である.エコドライブ走行の有効性に関する検討は,単一車両による評価がほとんどであり,複数台の車群に関しては未だ不十分である.本研究では,ドライビングシミュレータと交通シミュレータを相互接続した実験環境を用いて,一般街路における車両追従時のエコドライブ走行が燃料消費量削減に与える影響などを定量的に評価する.