抄録
本研究は、保育士養成課程の学生が幼老統合施設でクロストレーニング実習プログラムの一環として実施したネイチャーゲームの指導において、どのような学びが見られたかを報告するものである。調査対象は、プログラムに参加した保育士希望学生8名であった。実習記録および作成されたカード等の分析および考察により、「身体の一部の名称を使って表現する」「多様な感覚を用いる」「幼児・高齢者の経験や知識を活用する」等の項目作成にかかわる選択基 準が見出された。また「作業速度の違いへの配慮」「コミュニケーションの促進」等ゲーム実施上の留意点が確認された。