本研究は、「Hopkins Generativity Index」(全 27 項目) を参考に、わが国の世代間交流プログラムを評価できる日本語短縮版 generativity 尺度を開発することを目的とした。予備調査において、日本語版を作成した。クロンバックのα係数は、すべての因子で 0.85 以上の値が示された。次に、構成概念毎に因子分析 (主因子法、 プロマックス回転) を行い、因子負荷量が若干低い項目を除外し4項目4尺度(全16項目)の短縮版を作成した。
4項目4尺度の短縮版を用いて、本調査を実施した。対象は、滋賀県長浜市の地域高齢者3,000名とし、無作為郵送調査を行った。有効回答数2092票(M:1114、 F:878)、平均年齢 71.8歳 (±7.6)であった。探索的因子分析を行った結果、本尺度の適合度は良好であった(GFI=0.933、 AGFI=0.904 RMSEA=0.075)。さらに、既存尺度との併存妥当性を確認した。
本研究において、日本語短縮版 generativity 尺度 (全16項目)を作成した。 今後は、本尺度の信頼性・妥当性のさらなる検討を行い、 高齢者による世代間交流プログラムの評価指標と 成り得るか検証していくことが必要である。
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