抄録
小児科は厳しい財政事情にあり、遊びの専門家を雇用できる病院は希少である。折しも団塊の世代は子どもも巣立ち第二の生きがいを探している。そこで患児の心の安定に寄与できる高齢者ボランティアを養成しようという目的で2011年広報あしやに患児のための遊び・ 学び支援をする高齢者ボランティア養成講座の募集を行った。養成を終え、現在4か所の病院にボランティアとして月に1~3回、 それぞれ3人前後のボランティアがボランティアコーディネーターとともに定期的に活躍している。 徐々に子どもや職員から楽しみにされるようになっている。 活動報告から病院ボランティアの現状と課題を考察する。