日本世代間交流学会誌
Online ISSN : 2758-5905
Print ISSN : 2185-7946
児童養護施設入所児童に対する世代間交流プログラムが児童の抱く高齢者女性ボランティアと大学生のイメージに及ぼす影響
矢野 真理内田 勇人西垣 利男江口 善章藤井 明美吉田 隆三作田 はるみ木宮 高代濱口 郁枝東根 裕子平尾 浩子山本 存
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2014 年 4 巻 1 号 p. 103-110

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抄録

本研究は、児童養護施設入所児童に対する世代間交流プログラムが、 児童の高齢女性ボラン ティアと大学生の各イメージに及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。 研究参加者は、兵庫県A市のA児童養護施設に入所する小学4年生から6年生までの児童12名(男子6名、女子6名)と地域の高齢女性ボランティア3名 (62歳 68歳 70歳)、 大学生4名(男性2名、女性2名)であった。調査は2012年9月と12月に各1回実施された。 プログラム前のイメージ比較では、大学生における「はやい」「強い」の各得点が有意に高く、プログラム後は 大学生における「はやい」「強い」「大きい」の各得点が有意に高かった。 プログラム前後の高 齢女性ボランティアのイメージ比較においては、「話しやすい」「頼りがいがある」の各得点が 有意に高くなっていた。 里山での交流は児童の抱く高齢女性ボランティアイメージをポジティブな方向に変化させたことが示唆された。

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© 2014 日本世代間交流学会
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