2014 年 4 巻 1 号 p. 25-37
本研究は、クロストレーニング実習プログラムに関する研究の一つとして位置づけられている。 前研究報告 (溝邊・吉津 2013)で得られた課題に対する解決策である修正版プログラムのネイチャーゲーム指導について、学生の学びからその成果と課題を報告するものである。プログラムに参加した保育士養成課程学生14名の実習記録および作成されたカード等を分析考察の対象とした。その結果、学生の多くは使用した自作カードの項目数や表記上の工夫点などを好評価していた。 また様々な感覚を使う項目や「笑顔」を項目としたり、発展的に「歌」や「エピソード」などを盛り込んだりする改善点が見出された。課題として、事前にフィールドの下見を十分に行っておくとともに高齢者の身体的特徴や得意不得意などへの配慮が挙げられた。