日本世代間交流学会誌
Online ISSN : 2758-5905
Print ISSN : 2185-7946
高齢者の地域における対人関係と多世代共生意識の関連
竹中 優子
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 4 巻 1 号 p. 47-54

詳細
抄録

本研究の目的は地域居住高齢者の地域における多世代共生意識に及ぼす要因を明らかにすることである。 神戸市灘区A地区に在住の20歳以上の成人を対象に自記式の質問紙調査を実 施した。調査内容は、 基本的属性のほか、 地域活動やボランティア活動への参加状態、 近所づきあいの志向、 近隣交際量、多世代共生に対する考え方である。 得られた回答801部のうち 65歳以上の高齢者のデータ434 部を抽出し分析を行った。最初に、地域における人的交流の状況を整理した後、近隣交際量と多世代共生意識の相互関連を調べた。結果、近隣交際量と多世代共生意識の間にはあまり関連が見られなかった。最後に、 階層的重回帰分析によって、 多世代共生意識に及ぼす影響を検討した。 結果、住宅のタイプ、地域活動への参加、 近所づきあいの満足度が多世代共生意識に影響を及ぼしていた。

著者関連情報
© 2014 日本世代間交流学会
前の記事 次の記事
feedback
Top