2014 年 4 巻 1 号 p. 77-83
本研究では、水中運動を活用した多世代間交流プログラムを開発し、その有用性を検証することを目的とした。 まず、世代間交流や水中運動に対する意識調査を実施し、その結果を元に多世代間交流プログラムを開発し、公開講座にてその有用性について検証を行った。その結果、世代間交流に対して関心が高い対象者は、水中運動を活用した世代間交流に関しても高い関心を示しつつ(51.1%)、一方で「水が怖い・苦手」や「水着になるのが嫌」など消極的な意見(30.1%)も認められた。開発された多世代間交流プログラムは公開講座(全3回)にて実践され、参加者 このプログラムに対する満足度や世代間交流が促進されたことに対する実感は非常に高い結果となった。以上より、世代間交流プログラムのひとつとして水中運動を活用することは有効で あることが示唆された。今後、 プールのマイナスイメージを如何に払拭していくかが、 プログラムの普及の鍵となるといえる。