日本世代間交流学会誌
Online ISSN : 2758-5905
Print ISSN : 2185-7946
学童保育における高齢者との世代間交流の継続的実践における課題
M-GTAによる学童保育指導員の意識分析から
森田 久美子青木 利江子小林 美奈子山本 晴美呂 暁衛永嶺 仁美佐々木 明子
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2015 年 5 巻 1 号 p. 11-20

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抄録
高齢者と放課後児童クラブ・放課後子ども教室・ 放課後子ども総合プラン(以下、学童保育) における世代間交流の実態と課題を明らかにするために、全国市区町村の学童保育指導員に調査を実施した。 世代間交流の実践における課題について記載のあった 302 件の質的記述データを、 Modified Grounded Theory Approach (M-GTA)により分析した。 分析の結果、「世代間交流の実践における課題」は、66 概念が生成され、そこから12カテゴリーが構築された。 【プロ グラム効果に関する要因】に「双方向プログラム」「子どもの心を育てる」【実施に関わる環境】に「コーディネーターの存在、役割」があり、 世代間交流を継続するためには「行政の支援」の役割も大きいことが明らかになった。 また、【高齢者と子ども、保護者の関係性】、世代間交流に関する【情報の必要性】も課題としてあげられた。 さらに世代間交流の実施継続に向けた課題について検討した。
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© 2015 日本世代間交流学会
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