日本世代間交流学会誌
Online ISSN : 2758-5905
Print ISSN : 2185-7946
学童保育における地域特性に合わせた世代間交流プログラムの実施と課題
青木 利江子森田 久美子小林 美奈子山本 晴美呂 暁衛永嶺 仁美佐々木 明子
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2018 年 7 巻 1 号 p. 23-32

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抄録

本研究では、 学童保育において高齢者と子どもに、地域特性に合わせた世代間交流プログラムを作成、 実施、 参与観察し、 高齢者と子どもの関わりの変化について Modified Grounded Theory Approach (M-GTA) により分析し、プログラム内容・実施の課題を検討した。 その結果、世代間交流の開始時には緊張感があったが、 構成的グループエンカウンターを通して、高齢者と子どもの歩み寄りが生まれた。 また 「共有プログラム」 (回想法)、 「共同プログラム」 (影絵)により、 【過去から現在に残る地域(自然・文化・生き物等)への思いの共感】 や 【相互支援】 につながった。 さらに交流の深まりにより、 【高齢者・子ども双方向の承認】 や 【相互承認による交流の喜び】 が生じた。 一方、 年齢・発達、理解度や動作性等、 【プログラム不理解・理解度の差】 や 【高齢者の健康度特性に応じた参加の仕方】 等高齢者子ども共に配慮すべき点も多かった。

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© 2018 日本世代間交流学会
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