本研究では、 学童保育において高齢者と子どもに、地域特性に合わせた世代間交流プログラムを作成、 実施、 参与観察し、 高齢者と子どもの関わりの変化について Modified Grounded Theory Approach (M-GTA) により分析し、プログラム内容・実施の課題を検討した。 その結果、世代間交流の開始時には緊張感があったが、 構成的グループエンカウンターを通して、高齢者と子どもの歩み寄りが生まれた。 また 「共有プログラム」 (回想法)、 「共同プログラム」 (影絵)により、 【過去から現在に残る地域(自然・文化・生き物等)への思いの共感】 や 【相互支援】 につながった。 さらに交流の深まりにより、 【高齢者・子ども双方向の承認】 や 【相互承認による交流の喜び】 が生じた。 一方、 年齢・発達、理解度や動作性等、 【プログラム不理解・理解度の差】 や 【高齢者の健康度特性に応じた参加の仕方】 等高齢者子ども共に配慮すべき点も多かった。