2018 年 8 巻 1 号 p. 31-40
本研究の目的は、韓国の社会福祉館における世代間交流プログラムを対象とし、参加高齢者に対する効果に社会福祉士が及ぼす影響を明らかにすることである。 韓国 T市の社会福祉館3か所における世代間交流プログラムの担当者3名及び参加高齢者3名を対象に各々インタビュ 一調査を実施した。その結果、3か所いずれも担当者が意図した目的や期待効果を反映した、 高齢者の満足感や効果が確認されたが、 「交流」 を中心とした満足感や効果において結果の差がみられた。 その背景には、担当者の「交流」への意識が反映され、 「交流」 を意識した担当者は、 高齢者と子ども・若者が交流しやすい交流方法を取り入れており、活発密接な交流ができた高齢者は「交流」から高い満足感や効果を得ていることが確認された。