抄録
鉄道盛土の締固め管理は, 道路の平板載荷試験によるK30値で行っている. しかし, 道路の平板載荷試験には, 試験に時間がかかる, 大きな反力装置を必要とする等の問題点があり, 簡便かつ迅速な盛土の締固め管理方法を提案する必要がある.
そこで, 本論文では, 道路の平板載荷試験に代わる簡便な方法として, 道路のアスファルト舗装の剛性評価に用いられているFWDを盛土の締固め管理に適用するための検討を行ない, FWDから得られるK値は締固め程度を表す諸数値 (締固め密度比, 空気間隙率, K30値) と相関があり, 盛土の締固め管理に十分適用可能であるとの結論を得た.