2007 年 12 巻 p. 157-164
空港コンクリート舗装の設計では, 航空機荷重による荷重応力と温度変化や収縮等による版の変形が拘束されることによる温度応力を考慮する必要がある. 我が国の現行の空港コンクリート舗装設計法では, 交通量に応じた安全率を用いて温度応力を考慮しているが, 疲労破壊曲線による疲労度の照査を場合には, 具体的に温度応力を算出する必要がある. 本研究では, 道路舗装の設計に用いられている温度応力式を参考に, 版が厚い空港コンクリート舗装に適用可能な温度応力式を検討した. その結果, 版厚が厚い場合には温度応力は小さくなる傾向を明らかにし, 空港コンクリート舗装の温度応力を定式化した.