抄録
空港PC 舗装版の目地部のポンピングを防止することを目的に, 枕版とPC 版ならびに枕版と緩衝版をボルトにて締結することにより, PC 版端部と緩衝版のたわみ差を抑制し, PC 版と枕版の隙間を生じさせない構造の検討を行った. 本試験では, ボルトの締結力, 配置間隔を検討するために静的載荷試験, 航空機荷重の繰り返し走行載荷試験と, 温度変化によるPC 版の伸縮に対してボルト締結の影響を確認するため, ボルトを締結した状態でPC 版を移動させる試験を実施した. その結果, 枕版とPC 版ならび枕版と緩衝版をボルトにて締結することにより, PC 版と枕版との間に生じる隙間を低減し, ポンピングを起こしにくい状況とすることを実験的に確認した.