抄録
近年, 地球環境保護・保全への意識の高まりから, 現位置で舗装を再生する路上路盤再生工法のひとつである, セメント・フォームドアスファルト (CFA) 安定処理路盤工法が注目されている. しかし, 施工にあたってはセメントが散布および混合時に飛散することがあり, 施工従事者や周辺環境に及ぼす影響が懸念されている. そこで, 本検討ではセメントをスラリー化して利用する工法を考案し, 配合の検討や施工機械の開発を行った. また, 交通量区分N3 相当の試験ヤードを構築し実物大の促進載荷試験を実施した. その結果, セメントスラリーを用いたCFA 安定処理路盤に関して, 路面性状, 舗装支持力ならびに材料特性の観点から良好な耐久性を確認できたので報告する.