抄録
再生ポーラスアスファルト混合物の配合設計法はいくつか提案されており, カンタブロ試験で行うものや抽出回収によるものがあるが, それぞれ課題がありまだ確立していないのが現状である. 本研究では, 抽出回収せずに様々な性状を評価して配合できる方法として, アスファルトモルタルの性状から添加剤等の量を求める配合設計法の検討を行った. その結果, アスファルトモルタルの性状はアスファルトの性状に関係が深く, 様々な温度域でアスファルトと同じ試験が可能であることが分かり, 再生アスファルトモルタルを使用して配合設計を行うことにより, 供用中の温度域での性状だけでなく, 施工時の温度域での性状も考慮できる上に, 比較的労力が小さくなることなどが分かった.