タイヤ/路面騒音と路面性状の関係が明らかになれば路面性状の改善の方向性が明確になり有効性が高い. タイヤ/路面騒音は, 様々な路面性状の中でも路面テクスチャとの関係が強いと考えられるが, これまでテクスチャ評価値として用いられてきたMPD, キメ深さ等はタイヤ/路面騒音には相関性が認められないという報告もあり, 騒音を考慮した路面評価方法が確立していないのが現状である.
そこで, 本研究ではタイヤ/路面騒音の測定が可能な室内試験機を用いて, タイヤ/路面騒音と関連のある各種路面性状との比較検討を行った. その結果, テクスチャ評価値である接触部分比と現場透水量の両方を考慮することにより, タイヤ/路面騒音が予測できることがわかった.