抄録
空港舗装の補修工事等により不要となった既存部分の材料は, 他所からのものに比べて品質が優れていると考えられることから, 現場内で再利用することが望まれる. しかし, 現行規定に基づく使用方法ではこれらの要請に対処できない恐れが強いことから, 筆者らは新たな利用方法について検討している. 本論文では, アスファルト・コンクリート塊を空港舗装の路盤として大量に再利用する方策についてまとめた. 一連の室内試験では, 再生粒状材のほか, 各種再生安定処理材とした場合の力学特性を検討し, その結果, 再生セメント安定処理材として路盤に使用する方策が最も有効であることがわかった.