抄録
イヌやネコの栄養評価法としてBody Condition Score(BCS)が広く普及している。BCSはアメリカ動物病院協会(AAHA)や世界小動物獣医協会(WSAVA)が犬猫の栄養診断法として推奨している方法である。BCSは目視と触診によって栄養状態を診断する方法であるが、測定者によるバラツキが生じやすく、精度、信頼性に問題がある。そこでわれわれは、より簡単で精度の高いBCS評価を行うために、体長と現体重からBCSを推定する方法を検討した。いくつかの測定部位を検討した結果、胸骨端から坐骨端距離と標準体重の間に高い相関関係のあることを見出した。この回帰式を用いて体重から標準体重を求めることが可能となった。その個体の標準体重と現体重との乖離からBCSを求めることができる。つまり、体長と現体重を測定することで、BCSを推定できる。この研究によって、従来の方法に比べてより簡単で精度の高いBCS評価ができる可能性がある。