2025 年 28 巻 1 号 p. 1-6
京都大学霊長類研究所内で飼育されている108頭の健常コモンマーモセットの血中亜鉛濃度を測定し、1)血中亜鉛濃度の基準値、2)血中亜鉛濃度のバイオマーカーとしての有用性を検討した。血中亜鉛濃度の基準範囲は24.4〜81.4 μg/dl(全個体、雄雌年齢区別なし)であった。Wasting Marmoset Syndrome(WMS)と診断された個体(個体番号Cj568)の血中亜鉛濃度は19.2 μg/dlであり基準範囲を下回っていた。また、血中亜鉛濃度は血中アルブミン濃度と正の相関を示した。これらの結果から、健康状態のバイオマーカーとして血中亜鉛濃度の有効性が示唆された。