ペット栄養学会誌
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高温環境時に給与する飼料の栄養水準の違いがウサギの精液性状に及ぼす影響
祐森 誠司福井 麻紀子池田 周平門司 恭典栗原 良雄伊藤 澄麿
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キーワード: ウサギ, 精液性状, CP, TDN
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2000 年 3 巻 Supplement 号 p. 28-30

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抄録

本試験はウサギの繁殖能力に対する給与栄養量の影響を検討するために行った。供試ウサギは東京農業大学農学部畜産学科家蓄飼養学研究室で維持していた成ウサギ8頭を用いた。供試飼料はCP量12%,TDN量55%とNRC標準量を満たす対照区と,CP量16%,TDN量65%と対照区を上回る栄養量の高栄養区の2種類を調製した。飼料は1日2回(朝・夕)給与し,自由に摂取させた。試験期間は30日間とし,夏と秋の2回実施した。各試験期間中の飼料摂取量は毎日,体重は週1回測定した。精液の採取は試験終了前1週間に3日おきに3回行い,採取後直ちに一般性状検査を行った。本試験結果からは精液性状に有意な差は認められなかったが,これは飼料摂取状況から摂取栄養水準の違いがウサギに反映されていなかったためと推察された。

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