ペット栄養学会誌
Online ISSN : 2185-7601
Print ISSN : 1344-3763
ISSN-L : 1344-3763
関東近県におけるイヌ用市販フードの製品特性
時田 昇臣小林 真理子高野 裕美長谷部 亜紀紺野 耕
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 5 巻 2 号 p. 79-84

詳細
抄録
関東近県地域において市販されているイヌ用フードのうち,主食として使用される製品24社132種類を購入し,形態,給与区分,原産国及び価格について整理するとともに成分分析を行い,それぞれの栄養特性について調べた。その結果,(1)フードの形態としては,水分含量の違いからドライ(粒状),ウェット(缶)及びセミモイスト(半生タイプ)の3種類に区分され,供試製品に占める割合はそれぞれ50.8%,42.4%及び6.8%であった。(2)フードの給与区分としては,ドライ及びウェットタイプでは,幼犬,成犬,老犬及び肥満犬を対象としていたが,半生タイプの製品では成犬用のみであった。(3)供試品を原産国別にみると,ドライ及びウェットタイプの製品ではいずれもアメリカが最も多く,次いで日本及びオーストラリアであった。また半生タイプの製品はすべて日本製であった。(4)供試品の乾物当たりの粗蛋白質含量がもっとも高かったのは,ウェットタイプ成犬用の49%であり,最も低かったのはウェットタイプの肥満犬用の13%であった。また粗脂肪含量は,肥満犬用の製品を除き,ドライタイプよりもウェットタイプの方が高く,16~18%であった。さらに粗繊維含量は,肥満犬用の製品を除き,いずれも3%以下であった。(5)供試製品の乾物100gあたりの価格は,ウェットタイプの製品がいずれの給与区分においてもドライタイプの製品よりも高かった。またウェットタイプの製品価格は,アメリカ産の製品に比較して日本及びカナダを原産国とする製品の方が高かった。
著者関連情報
© 日本ペット栄養学会
前の記事 次の記事
feedback
Top