2002 年 5 巻 Supplement 号 p. 21-22
成イヌにおいて血漿中のアミノ酸濃度の変化を指標としてアミノ酸要求量の推定が可能か否かを調べるために,1)血漿アミノ酸濃度の日内変動,2)血漿アミノ酸濃度の反応の速さと反応の持続性,3)飼料中のCP含量と血漿アミノ酸濃度との関係について検討した。その結果,1)血漿アミノ酸濃度には日内変動が見られた。2)血漿アミノ酸濃度は,飼料切替え後3日以内に迅速に反応し,その反応は8日後も維持された。3)大部分の血漿アミノ酸濃度は,飼料中CP含量の増加とともに増加した。他種動物と同様に,成イヌにおいても血漿アミノ酸濃度の変化を指標としてアミノ酸要求量の推定が可能であると示唆された。