ペット栄養学会誌
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異なる繊維源が肥満ウサギの一般成分,繊維性炭水化物の消化率とコレステロール出納に及ぼす影響
小牧 弘矢島 拓也松田 晃典福地 亮筏 圭太朗武石 勝石川 信幸堀 弘義
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2004 年 7 巻 Supplement 号 p. 23-24

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抄録
ウサギの肥満を予防・解消するためには食物繊維を給与する必要がある。その機能は,セルロースによって吸収阻害作用,コレステロール代謝改善作用[1],盲腸での繊維分解菌により生じるプロピオン酸の肝臓コレステロール合成阻害作用などが期待される。3そこで本実験では,肥満予防・療法食を念頭に置いて,摂取エネルギーを抑制するために異なる繊維源を高水準配合した場合に一般成分・繊維性炭水化物の消化率に及ぼす影響と,血漿中コレステロールに及ぼす影響について明らかにした。供試飼料の繊維源はビートパルプ:アルファルファミールの割合を変えた3飼料区を設定した。結果,3区(30:30%)の各成分の消化率は他区に比して高い値を示した。ビートパルプの配合割合が増加するにつれ,NDF,ADF,セルロース,ヘミセルロースの消化率は正の相関が認められた。3区(30:30%)の血漿中総コレステロール,遊離コレステロールの値は他区よりも低かった。
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© 日本ペット栄養学会
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