抄録
ペット用ミニブタの養分要求量を明らかにするために,5日齢のミニブタを用いて代用乳で人工哺乳した。本実験では,基礎代謝エネルギー(BMR)に対するエネルギー要求量(MER)の比率をY係数(MER/BMR)として示した[7][9]。先に,3~9カ月齢のBW0.75[4]に対するY係数の対数式を求め(実験1),このY係数より推計した給餌量で飼育してその時のY係数を算出した(実験2)。また,満腹時の60%量の給餌で延命効果ありとの報告[12]から,母乳哺育子ブタの成長曲線と同等になった人工哺乳区では60%量に制限給館し,その時のY係数を算出した(実験3)。結果,人工哺乳では母乳の子ブタよりも緩やかな増体を示し,人工哺乳の子ブタでは,実験2より実験3の方が緩やかな増体を示した。実験3のY係数の対数式は下記の通りであり,ペット用ミニブタの適正給餌量算出の基礎を構築した。母乳哺育の子ブタはBody Condition Score(BCS)4~5に対して人工哺乳ではBCS 3程度にとどまった。また,制限給餌による健康上の障害はなかった。
Y=-0.2597Ln(x)+2.0008 (P<0.01,n=147,r=-0.8094,X=BW0.75)
MER/BMR=Y coefficient,ME/DEx100=96.5%
給餌量(kg)=DER(kcal/day)÷餌のDE(kcal/kg)