2006 年 9 巻 Supplement 号 p. 11-12
イヌ・ネコの免疫機能の増強を目的として,マウスを用いたモデル実験によりスフィンゴミエリン(SM)とグルコシルセラミド(GluCer)の経口投与の効果を調べた。SMを投与した区では,7および14日間のどちらの投与期間においても腸管内のIgA量が増加した。また,GluCerを投与した区では,7および14日間のどちらの投与期間においても脾臓のナチュラルキラーT(NKT) 細胞の割合が増加した。従って,SMおよびGluCerの投与は免疫機能の増強効果を持つ可能性があると考えられる。