教育入院を通して血糖コントロールが改善しても,再度悪化する患者は少なくない.糖尿病患者の服薬アドヒアランスは,治療の実行と継続に重要であり,またQOLと正相関すると考えられている.一方で,教育入院患者の,退院後の血糖コントロールと服薬アドヒアランスが関連するかについては,これまで明らかにされていない.そこで我々は,当院に教育入院した2型糖尿病患者へアンケート調査を行い,服薬アドヒアランスが良好な患者および低下している患者における,退院後のHbA1cの推移について比較検討した.その結果,教育入院による血糖コントロールの改善効果は,服薬アドヒアランスの低い患者においても良好な患者と同等であり,その維持には差がなかった.服薬アドヒアランスが低い患者において,より早期に再度悪化する傾向があったことから,良好な血糖コントロールの長期維持には,退院後6か月以内の介入が有効である可能性が示唆された.