Journal of Pesticide Science
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クロルピクリンの土壌残留およびそれにおよぼす土壌要因の影響
土壌中におけるクロルピクリンの残留に関する研究 (第1報)
玉川 重雄入交 毅小山田 正美
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1985 年 10 巻 2 号 p. 205-210

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抄録

土壌中におけるクロルピクリンの残留性と残留におよぼす土壌要因を明らかにした. 室内試験において, 土壌中のクロルピクリンは急速に消失し, 千葉農試土壌より東京農試土壌中でより急速に消失した. クロルピクリンの残留量は, 温度の上昇とともに減少した. 土壌水分が最大容水量の20%より多くなるか, 少なくなるとクロルピクリンの残留量は増加した. 土壌にあらかじめクロルピクリンを処理した土壌に, 再びクロルピクリンを処理すると, その消失速度は著しく遅かった. 圃場試験においてもまた, クロルピクリンは急速に土壌中から消失し, 0.1ppmまで消失するのに東京農試圃場で約25日, 千葉農試圃場で約70日であった.

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