Journal of Pesticide Science
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N-Aryl-2-methyl-2-arylpropanamides およびN-aryl-2-methyl-2-arylbutanamides の合成と除草活性
戸田 和哉後藤 益夫菊池 靖夫森 倫平竹内 安智竹松 哲夫鈴木 昭憲
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1988 年 13 巻 1 号 p. 19-27

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抄録

112種のN-aryl-2-methyl-2-arylpropanamides およびN-aryl-2-methyl-2-arylbutanamides を合成し, これらの除草活性を測定した. その結果, 多くの化合物は, タイヌビエ, イヌホタルイ, ミズガヤツリに対しポット試験で強い除草活性を示した. 二つのベンゼン環へ置換基を導入することによって, 活性は大きく変化することがわかった. アミン部分のメタ位のアルキル基と酸部分のオルト位の置換基は高い活性を示すために重要であった. しかし, アミン部分でのパラ位への強い電子吸引性基の導入と酸部分でのパラ位への嵩高い置換基の導入は, 活性に対し好ましくなかった. 112種のなかでN-(3-propylphenyl)-2-methyl-2-(2-methoxyphenyl) butanamide は, 最も強い活性を示し, ポット試験において0.625ga. i./aの薬量でノビエを完全に枯殺した.

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