Journal of Pesticide Science
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ミズガヤツリの地下茎形成促進活性を示すs-トリアジン化合物の構造的特徴
重川 弘宜倉持 仁志川田 好徳近内 誠登
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1994 年 19 巻 1 号 p. 25-32

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抄録
ミズガヤツリの塊茎を用いて,α位にアルキル基をもつベンジルアミノ-s-トリアジン化合物, アトラジン, アメトリンおよび合成サイトカイニン化合物の地下茎の形成促進作用を検定した. 4-位にメチルアミノ, エチルアミノ基をもつ2-(R)-α-メチルベンジルァミノ-6-クロロ-s-トリアジン化合物に強い促進活性が認められ, アミノ, プロピルアミノ基のものは活性が弱かった. イソプロピルアミノ基および炭素数4から10までのアルキルアミノ基をもつ誘導体には活性が認められなかった. 活性を示す (R)-体の対掌体, (S)-体には活性が認められなかった. 形成促進活性を示す化合物のラセミ体でも活性は保存され,α位のアルキル基の変化ではメチル, エチル, プロピル基に置換した化合物で活性が認められたが, イソプロピル基および無置換では活性は消失した. クロロ-s-トリアジン体で活性を示した化合物のメチルチオおよびメトキシ誘導体の活性は保存された. サイトカイニン様活性が報告されているアメトリンやアトラジンおよびアンチサイトカイニン作用を示すシクロヘキシル-s-トリアジンは活性を示定なかった. 合成サイトカイニン物質であるチジアズロンとフォルクロフェニュロンは促進活性を示し, ベンジルアデニンより高活性であった. カイネチンの活性はベンジルアデニンより弱かった.
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© 日本農薬学会
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