Journal of Pesticide Science
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アワヨトウにおける有機リン殺虫剤の選択毒性に関する研究II, 14C-標識数種有機リン殺虫剤の表皮透過性
シンチャイシイ ヌアンパニッチ宮田 正斎藤 哲夫
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1978 年 3 巻 3 号 p. 249-255

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抄録

14C-Methyl parathion, phenthoate. diazinon および fenitrothion のアワヨトウ幼虫における皮ふ透過性をしらべた. 透過性は化合物により異なり, 50%透過時間 (t50) で比較すると methyl parathion>fenitrothion=diazinon>phenthoate の順に透過性が大きかった. methyl parathion と phenthoate との平均t50値の比は大きく6:1であった. 排泄速度については排泄物の放射能から比較すると methyl parathion が最も低く phenthoate が最も高かった. diazinon と fenitrothion は大きな差はなかった. phenthoate と他の3種殺虫剤の選択毒性の差異について皮ふ透過性が関係するようである.

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